<どんな病気でしょうか?>
膵臓(すいぞう)は胃のうしろにある長さ20センチメートルほどの細長い臓器です。消化液である膵液や血糖を調節するホルモンを分泌する働きがあります。膵臓にできるがんのうち90パーセント以上は、膵液が流れる膵管の上皮細胞(じょうひさいぼう)から発生します。これをとくに膵管がんといいます。
初期にみられる症状は、胃のあたりや背中が重苦しい、おなかの調子がよくない、食欲不振など漠然としたものです。膵がんに特有の症状ではないので、しばしば発見が遅れます。ただし、最近では超音波検査、内視鏡的逆行性胆道膵管造影法(ないしきょうてきぎゃっこうせいたんどうすいかんぞうえいほう)(ERCP)、CT、血管造影検査などの各種画像検査で病変を早めに見つけることもできるようになってきました。
すい臓がんが進行すると上腹部や背部に痛みを感じたり、腹部に腫瘤(しゅりゅう)ができたりします。全身の倦怠感(けんたいかん)、嘔吐(おうと)、体重減少、→糖尿病の発症・悪化などがみられることもあります。がんが胆管(たんかん)に浸潤(しんじゅん)すると黄疸(おうだん)がでるので、この時点で発見されることも少なくありません。5年生存率は手術をしても10パーセント程度で、現在、もっとも治療が難しいがんの一つです。
すい臓がんの原因はよくわかっていません。家族性膵炎(遺伝的因子をもつ家系の人)や、膵石症(膵臓に石ができる)、膵胞(のうほう)(膵炎などにより膵臓に液体のたまった袋ができる)といった病気にかかっている人は、発病しやすいとされています。
膵臓は体のまん中にあり、さまざまな臓器に囲まれているため、発見が難しくなっています。
近年、増える傾向にあり。